2010年、T-岡田は大飛躍の年でした。彼のバッティングの一番の特徴と言えば「ノーステップ打法」ですね。最近では松中選手なども取り入れています。5月から取り組み始めた「ノーステップ打法」、構えの段階から両足を広げて重心を下げ、下半身の動きを最小限に抑えます。「低めのボール球を振ることが少なくなって、甘く来たのをしっかりとらえられている」。頭はバットの軌道に集中できるから、素直に逆方向へも打ち返せます。 飛距離が落ちることに当初は不満もあったが、今では「最初はいろいろなところの筋肉が張って大変だったけれど、今はもう慣れました」と自慢のフォームだ。
また、ノーステップ打法と言えばオリックスのT岡田選手、パワーを誇る長距離バッターです。 ノーステップ打法を取り入れるキッカケは、いろいろとあるでしょう。「下半身が開きにくい」「ギリギリまでボールを見ることができ、目線がぶれずに緩急に対応しやすい」といったところですが、下半身の力をバットに伝えづらいという難しいフォームです。
確かに、「下半身のパワーが伝わらない」、「打ちづらい」って感覚はあるのですけど、多分それは単なる錯覚なんだと思います。軸足(の親指)を使ってきっちり地面を踏みこんで、そしていつものように体重移動を行えば、失われるパワーはないんだと思います。

「(右打者の)ステップする足がサード方向を向いてしまい、つられて下半身が開いてしまう」っていうフォーム。手っとり速く直すには「ノーステップ打法」はいいかもしれません。
大リーガーのある選手は次のように発言しています。「インパクトの時の脚幅で構えて体のブレを小さくしているのさ」大リーグで前足を大きく上げるような動きで打つ選手はほとんど見当たりません。日本のプロ野球の場合、脚幅は肩幅くらいに構えます。その構えから前足を上げたりすり足のようにしながら軸足に体重移動します。そして前足を前方に踏み出しながらスイングします。構えからステップバックやテイクバックといわれる動きをしてからスイングします。大リーガーの場合はまったくのノーステップでスイングしている選手さえいます。名ショートストップのノーマ・ガルシア・パーラ選手などがそうです。
大リーグにはステップバックやテイクバックの教えがないのかもしれません。 なぜ前足を高く上げたり大きくテイクバックをするかといいますと体重(位置エネルギー)を最大に使うためです。ソフトバンクの王監督の選手時代の一本足打法がその象徴です。ピッチャーが大きく前足を上げることも同じ原理です。大きな飛距離や速いスイングのためには前足を大きく上げたり軸足に充分な体重移動をしてからスイングをすることがよいのです。ですが日本式の大きな体重移動は高速の変化球や多種多様の球種がある大リーグではロスが大きくなってしまうのでしょう。前足の大きな動きは位置エネルギーを大きく使えますが、体のブレが大きくなって打ち損じが起きやすくなるということです。イチロー選手も大リーグの球種への対応のために振子打法をやめたのです。
では大リーグの一流選手たちは位置エネルギーを利用する体重移動を使っていないかというと実は違うのです。その秘密は股関節の動きによる体重移動です。 ここで日本式でやりがちな間違ったイメージでの体重移動を説明します。肩幅くらいに足を開いて構えます。そして前足側の半身を軸足側へ平行移動するイメージで動きます。この時、軸足(特に膝)が外側に開かないように力を入れて内側にしぼりこみます。
この打法は、大きく分けると、2種類あります。 足を上げる打法とすり足打法です。 3000本安打の張本勲さんは、ホームランバッターの場合、足を上げる打法は不器用な打者向きで、すり足打法は器用な打者向きだとしています。 張本さんは、松井秀喜選手を、せっかく器用なのに、足を上げる打法にしているからダメなんだ「喝!」と何かとやり玉に挙げています。これは、実際にバッティングをしてみるとわかりますが、動きとしては、足を上げた方が勢いをつけられるので、バットは振りやすいです。 ただ、振りやすいことと、ボールが打てることは違います。 足を上げると、どうしてもバランスが崩れてしまうので、ボールを打ちづらくなります。
それを徹底的に足腰を鍛えることで克服した選手が、王貞治さんです。 一方で、すり足打法は、バランスは取りやすくはなりますが、思いっきりバットを振ることが難しくなるので、カラダの使い方とパワーが大切になります。 その中で、「ノーステップ」となるとさらにカラダの使い方が難しくなり、パワーも必要となります。 実際に、T-岡田選手のフォームをマネしてみると、腕だけで振っているような感覚になります。 これでは、力強い打球を飛ばすことはできません。 それが、T-岡田選手は、スタンドにポンポン放り込みます。 パワーもありますが、カラダの使い方が見事です。 足元を見ると、それがよくわかります。 下半身にまでチカラが伝わっていて、バッターボックスの土がえぐられます。 本当に見事なバッティングです。 パワーだけではなく、器用さもある稀有なバッターです。
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